研究課題
本年度はデータ収集を中心に行った。健常ボランティア5名に対し、7TMRI(Discovery MR950)を用いて拡散強調画像を撮像した。次年度さらに5名の撮像を行い、パラメータの正常域を算出し、CBF測定法を開発する予定である。また、慢性脳主幹動脈閉塞狭窄性疾患患者においては、12名の撮像を行った。次年度さらにデータ収集を行い、上述のCBF測定法を用いてdCBFを計測する。さらに拡散テンソル解析を併用し、dCMROを計測する予定である。同12症例においては、PETを用いてCBF、CMRO2、OEFの測定も行っており、最終的には7TMRIにおける拡散強調画像により作成されたCBF画像、CMRO2画像およびOEF画像が、PETのものと相関するかを検証する。その上で頸部頸動脈狭窄症に対する血行再建術後合併症の予知に応用できるかを明らかにする予定である。それに伴い、頸部頸動脈狭窄症症例のプラーク性状や頸動脈の狭窄率および流速を確認するため、コントラストエコー解析ソフトを用いたデータ収集も行っている。
3: やや遅れている
慢性脳主幹動脈閉塞狭窄性疾患症例に関しては、予定通りに7TMRIの撮像を行うことができたが、健常ボランティアのデータ収集が予定症例数に到達できなかった。
健常ボランティアの撮像を早急に行い、7TMRIの拡散強調画像におけるCBFおよびCMRO2の画像化を確立する。慢性脳主幹動脈閉塞狭窄性疾患症例に関しては、引き続き7TMRIおよびPETのデータ収集を行い、各々の画像の相関を検証する。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
Neurological Research
巻: 38 ページ: 1-9
10.1080/01616412.2015.1114291