本研究はグローバル人材育成を目指す日本の大学英語教育に即した有効な教育方法を、特に英語媒体授業において通信情報技術を最大限に利用しながら模索することを目的とした。まずEU諸国(ドイツ、スェーデン)と、東南アジア(タイ、マレーシア)、それぞれに存在する非英語圏での英語言語媒体授業(5大学10クラス)から、学生、教員、授業運営を調査後、同様に日本の大学3校での英語言語媒体授業を調査し、日本の高等教育で応用できる部分を分析した。学生のニーズ分析の必要性、学問的な日本語言語軽視の危険性、反転学習などの通信情報技術の利用のさらなる可能性が示唆された。
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