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2015 年度 実績報告書

糖尿病による筋機能低下の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15H06597
研究機関順天堂大学

研究代表者

江島 弘晃  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80759259)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード骨格筋 / 糖尿病 / 筋収縮 / カルシウムイオン
研究実績の概要

糖尿病は骨格筋の形態的,機能的な障害を引き起こすが,これらの詳細な分子メカニズムは不明である.申請者はこれまでに薬理学的処置による1型糖尿病モデルでは筋細胞内カルシウムイオン(Ca2+)調節機構に障害が生じていることを明らかにしている.細胞内Ca2+の過剰蓄積は筋疲労を導く要因とも考えられており,糖尿病状態におけるCa2+調節機構の障害は骨格筋の機能障害の一因となっている可能性が予想されるため,このメカニズムを詳細に解明することは糖尿病患者の運動機能改善のため有益であると思われる.本研究は,糖尿病が誘発する筋機能低下と細胞内Ca2+調節機構の関連性を明らかにすることを目的とした.2型糖尿病モデルであるdb/dbマウスを対象に検証を実施し,その結果,db/dbマウスの骨格筋は正常モデルの骨格筋と比較して,電気刺激時の発揮張力の低下,疲労性が増大していることを明らかにした.また,単縮時の収縮速度および弛緩速度が遅延していることを明らかにした.さらに,生化学手法によるタンパク質定量によって,db/dbマウスの骨格筋は正常マウスと比較して,Ca2+放出関連因子であるRyanodine Receptorのタンパク質量が低下していた.これらの結果から,2型糖尿病モデルの骨格筋は筋力低下といった筋機能低下を惹起することが示唆され,この脆弱性はCa2+制御タンパク質の低下に付随している可能性が示唆された.

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] In vivo Ca2+ buffering capacity and microvascular oxygen pressures following muscle contractions in diabetic rat skeletal muscles: fiber-type specific effects.2015

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Eshima, David C.Poole, Yutaka Kano.
    • 雑誌名

      Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol.

      巻: 309 ページ: 128-137

    • 査読あり
  • [学会発表] ミトコンドリア増大モデルによる筋細胞内Ca2+調節機構2016

    • 著者名/発表者名
      江島弘晃、三浦進司、妹尾 奈波、狩野豊
    • 学会等名
      第4回骨格筋生物学研究会
    • 発表場所
      松本大学
    • 年月日
      2016-03-04 – 2016-03-06
  • [学会発表] 筋細胞内Ca2+調節におけるミトコンドリアの役割:PGC-1αマウスによる検証2015

    • 著者名/発表者名
      江島弘晃、三浦進司、狩野豊
    • 学会等名
      第70回日本体力医学会
    • 発表場所
      和歌山県民文化会館
    • 年月日
      2015-09-18 – 2015-09-20
  • [図書] 7章-3 運動生理学から身体不活動の生理・分子生物学へ. エビデンスに基づく身体活動の科学(熊谷秋三, 田中茂穂, 藤井宣晴 編集)2016

    • 著者名/発表者名
      江島弘晃、田村好史
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      杏林書院

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公開日: 2017-01-06  

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