研究成果の概要 |
本研究では、森林土壌中での亜硝酸(NO2-)生成・消費速度、消費経路の制御要因を明らかにするために、NO2-生成活性が異なる3種類の土壌を3段階の重量含水率(20, 32.5, 45%)で培養した。培養期間を通じてNO2-生成速度と消費速度は連動して変化し、含水率は各土壌のNO2-生成及び消費速度の違いを部分的に説明した。また、NO2-酸化(NO3-生成)ポテンシャルが、N2O放出量を制御することが示唆された。NO2-の生成は非生物的には生じなかったが、消費は顕著に生じた。滅菌土からのN2O生成は未滅菌土の7.1-41%に相当し、非生物的なN2O生成が相対的に重要な場合があることが示された。
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