母体20名に29薬剤が使用されていた。フルニトラゼパムやゾルピデム等の多剤併用が多かった。基礎疾患はうつ病、統合失調症、不安障害が多かった。全例で母乳と人工ミルクとの混合栄養であったが、血中濃度測定は実施したが、余剰乳汁が得にくく乳汁は困難だった。19例を4か月から35か月間観察し、2名に言語発達遅滞を認めたが、それ以外は月例相当の成長発達だった。3名は母体が育児困難となっていた。Oct1ノックアウトマウスの検討は、まだ十分な検体を得るに至っていない。自家繁殖において予期しない事情が生じたためである。本研究はまだ進行中であり、発達フォローや動物実験結果をもとに、より適切な情報提供を進めたい。
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