研究課題/領域番号 |
15H06629
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
西村 礼子 東京医科大学, 医学部, 助教 (10757751)
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研究期間 (年度) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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キーワード | 看護師 / 眼球運動 / 脳血流 / 認知プロセス |
研究実績の概要 |
本申請では、観察時の「見る」「考える」「判断する」という認知プロセスの指標開発を目指し、様々な属性の臨床看護師を対象にこれまでの眼球運動測定に加え、判断を継時的に測定するタッチパネルパソコン、脳活動の指標である脳血流を測定する頭部近赤外分光計測装置を用いて、環境整備における看護師の認知プロセスを客観的に評価するとともに、認識の言語化による認知プロセスの変化を明らかにすることを目的とし、実験を行った。 対象者は、現在病棟勤務している者もしくは過去に病棟経験のある者60名とし、実験時期に病棟勤務から離れている場合は、病棟勤務から離れて3年以内とした。 実験スペースは個室とし、机に配置したパソコンに課題を提示し、対象者に実施してもらった。課題開始前に、すべての対象者に対して5分間の練習を行った。その後、課題指示「これからあなたは病室の環境整備をするところです。環境整備をするつもりで、病室全体を観察してください。」を提示し、対象者の課題実施時の眼球運動、脳血流、選択項目、VASを測定した。 看護師が何をどのように観察するかという情報の取り込みや視覚からの情報をどのように認識し、判断するかという認知プロセスに着目し、現在は解析ソフトを使用し、得られたデータ(眼球運動・脳血流)の分析を始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的である、環境整備における看護師の認知プロセスを客観的に評価するとともに、認識の言語化による認知プロセスの変化を明らかにするため、現在、看護師の眼球運動および脳血流、選択項目、VASなどの得られたデータの解析、分析を行っている。また、対象者の属性により分類を行い、比較検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度に得られたデータを分析し、内容をまとめ、学術集会にて成果発表を行う。また、論文投稿に向けて成果をまとめる。
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