看護師の意思決定において、過去の経験・現在の状況・将来の予測を統合させるという適切な状況認識を行ったうえで判断することが、エラーを減少させ、患者の安全性を向上させるという適切な行動につながる。そこで、看護師が環境整備場面において、状況認識の方法別により比較することで脳血流への影響を明らかにすることを目的とした。 状況認識の方法別による脳血流への影響は、①状況認識後の課題実施時の右Total Hbは口頭群が高いこと、②状況認識を行う機会では左右Total Hbともに口頭群が高いこと、③状況認識前後の比較において、記述群および口頭群の左右Total Hbは状況認識後に上昇することであった。
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