X染色体上に存在する新たなShort Tandem Repeat(STR)の検出を行い、多型指標および連鎖不平衡について検討を行った。本研究により新たに検出されたSTRを以下に示す。 1) X染色体q28領域に存在するTGCCとTTCCの連続したSTR、2) X染色体p22領域において71kb以内に存在する4つのSTR、3) X染色体p22.3領域に存在するTATAAを基本とした5塩基STR、4) X染色体p22.3領域の90kb以内に存在する3つのSTR。集団において算出された法医学的指標より、これらのSTRが法医遺伝学的に有用であることが示された。
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