本研究は,不安障害患者の不安を低減する効果が報告されている注意バイアス修正法によるトレーニングを,大学生を対象として,スマートフォンのアプリによって実施することが目的であった。研究1では,注意バイアス修正法で使用する刺激の予備調査を行い,刺激のデータベースを作成した。研究2では,研究1で作成したデータベースを用いて,参加者募集から,課題を終了させた参加者へ謝礼を支払うまでの仕組みを完成することができた。アプリをトレーニングに用いることで利用者の利便性は高まるが,一方で開発のコストが非常に大きくなることが明らかとなった。
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