日本を含む世界各国の政府では公共工事入札に「総合評価落札方式」と呼ばれる制度を採用している。総合評価落札方式とは価格だけではなく、工事の質 (工期・騒音レベル) を総合的に評価することで落札者を決定する入札方式である。本研究では日本やアメリカ合衆国で採用されている総合評価落札方式を含む一般的な評価方法を扱えるように理論を拡充した。また、その理論をもとに入札データから入札業者の費用関数を識別・推定する方法を開発した。 また、オークションにおいて入札者の多様性が観察できないような場合の識別方法に関する研究も行った。今後はインターネットオークションを題材に推定・実証分析を行う予定である。
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