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2015 年度 実績報告書

従業員のアイデンティティマネジメントに関する理論的・経験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15H06664
研究機関明治学院大学

研究代表者

林 祥平  明治学院大学, 経済学部, 講師 (30757109)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード組織的同一化 / 人事異動
研究実績の概要

本研究は、従業員のアイデンティティを組織に資する形に変化させるマネジメントを探ることを目的に取り組んでいる。
初年度は、「認識の共有」についての概念を提示し、その妥当性と概念的特徴を精査することを目指した。その成果として、既存の認識研究についてレビューおよび批判的検討を行い、その結果を踏まえて新たな概念の提示を試みた。その概念の測定尺度を2度にわたるインターネット調査(合計200人以上のサンプル)を通じて作成し、信頼性と妥当性の検証も行った。この尺度開発は論文にして、所属大学の紀要に投稿した。
次いで、「認識の共有」を含まない議論として、従業員のアイデンティティの管理を如何に組織は執り行うことができるのかという視点で、従来より繰り返し行われている人事異動に着目し、従業員のアイデンティティに与える効果について検討している。この研究成果については組織科学に投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年は2か年計画のうちの初年度に当たる。次年度に向けた尺度開発や先行研究レビューを実施したため、その基礎の上で次の課題に取り組むことができると考えられる。初年度に計画をしていた論文執筆や投稿は実現できており、特に所属大学紀要に投稿した「組織アイデンティティの認識と共有」では、計画時に「認識の共有」と考えていた視点を、組織アイデンティティの認識の仕方を軸に捉え直すことにした。そうすることで次年度の研究に新たな視点が加えられることになった。現在、次年度に実施予定のインタビュー調査及び定量調査の企業の精査を行っている。

今後の研究の推進方策

インタビュー調査と定量調査を同時並行的に行い、従来研究の枠組みで提示されてきた環境要因や人事施策といった規定因と従業員のアイデンティティという単純な関係ではなく、そこに組織アイデンティティの捉え方が影響していることを明らかにする。複数社インタビューを実施し、企業の特殊性を排除する努力も同時に行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] 異動経験が従業員の組織的同一化に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      林祥平
    • 雑誌名

      組織科学

      巻: 50 ページ: 89-100

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 組織アイデンティティの認識と共有2017

    • 著者名/発表者名
      林祥平
    • 雑誌名

      経済研究

      巻: 153 ページ: 45-64

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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