自転車運動時における大腿四頭筋の筋活動および組織酸素動態を調べた。自転車競技者9名と未経験者9名は、自転車エルゴメータで疲労困憊に至るまで運動を行った。大腿四頭筋から神経筋活動と組織酸素動態を計測した。乗車姿勢は通常姿勢と空気抵抗を減らすための前傾姿勢とした。神経筋活動には乗車姿勢間で差異はなかったが、組織酸素飽和度には自転車競技者と未経験者に姿勢間の差異が認められた。自転車運動時における大腿四頭筋の筋活動は乗車姿勢やペダリング技能に影響されないが、筋酸素動態は乗車姿勢やペダリング技能に左右されることが示唆された。
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