ヨーロッパ植民経験に関する先行研究は、被植民者が植民者に抵抗するために、家族法が民族文化の宝庫だとし、現代国民国家(nation-state)を立ち上げる、と主張している。そのゆえ、ナショナリストたちは常に保守的な家庭法を主張する。
この研究は、植民期台湾を中心に、長い間に無視されていた東アジア諸国の植民地経験を提起し、先行研究が主張しているナショナリズムと家族法との関係を挑戦する。この中、植民地政府、政治家、法学者、そして台湾ナショナリストなどの行為者たちがどのように家族法を改革してきたかを明らかにする。
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