以下の調査を行った。(1)脳波計を用いたキューイング課題の効果測定。(2)英語能力の低い話者と高い話者の英単語読み上げのきっかけ測定。(3)漢語読み上げ時に使用される音韻単位は何か。(4)単語創出単位の大きさの違いはその言語で用いられる記述単位によるのか。(5)音訓率を含む漢字および発音のオンライン検索エンジンの構築。これらにより、英語能力の低い日本語母語話者は、英語でも日本語のモーラ単位で発話すること、一方、英語能力の高い日本語母語話者は英語母語話者と同じ単位で発話することが分かった。また、漢字はモーラ重複ではなく漢字全体の発音が言語産出に影響していることも分かった。
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