児童精神科看護師に対して発達障害の学童へのケア修得プロセスに関するインタビュー調査を実施し、ケア修得プロセスモデルの構築を試みた。 看護師は子どもとかかわりはじめた当初、対個人と対集団では求められるケアが異なることを体感して困惑していた。その後、失敗体験や先輩スタッフと子どもからのフィードバックを経て内省を繰り返して自己の課題を発見し、かかわり方の引き出しを増やすことで、特性や状況に応じたかかわりが実践できるように変化していた。ケアをスタッフ間で言語化して評価し合うことが、ケア修得の促進要因となっており、臨床で培われる看護の技を受け継ぎ、発展させる上でも重要であると示唆された。
|