研究課題
研究活動スタート支援
本研究は明治期に数多く創刊された少年少女向けの雑誌が読者にどのように読まれたのか、またリテラシー形成とどのように関わってきたのかを、雑誌本体への書き入れや日記などの非活字史料から明らかにすることを目的としたものである。『少年園』や『小国民』に遺された書き入れや少年の日記を調査した結果、雑誌の記事に共感的なものや好意的なものが中心であったが、中には「悪文」などと批判するものや内容を「少年にふさわしくない」とするものも見られ、投稿文などにはみられない読書反応を明らかにすることが可能になった。
児童文学史