本研究は、小児がん経験者における効果的な就労支援プログラムを構築することを目的とし、体力維持、就労面接と交渉術、晩期合併症管理と栄養、自立性の育成、親の養育に関するインタビュー調査と就労支援プログラムを実施した。小児がん経験者、小児がん経験者の親、小児科医、インストラクター、栄養士、関係者など38名からインタビューし、内容分析によりプログラムの構成要素を抽出した。プログラムは3回で構成され、対象者は小児がん経験者、小児がん経験者の親とした。体力維持(体力測定と運動の実施)、コミュニケーション(アサーティブ理論と伝え方の実践)、栄養(晩期合併症に応じた時短料理の実演)の各プログラムを実施した。
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