本研究の目的は、睡眠に関連する習慣と糖尿病の関連を明らかにすることである。質問紙調査を京都府京丹後市で行った。特定健診の結果報告会に来所した人を対象者とした。睡眠習慣はPSQIを用いて評価し、HbA1c値は特定健診の結果より転記するよう依頼した。対象者をHbA1cの値により3群(健康群:≦5.5、境界域群:5.6-6.5、糖尿病群:6.6≦)に分けて分析を行った。1186人(平均年齢62.8±11.0歳)を分析対象者とした。3群でPSQIの総合得点に有意な差はなかった(p = .133)。今回の結果から、適切な看護ケアを行ううえで、糖尿病予備群の睡眠習慣に明確な特徴はない可能性が示唆された。
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