研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、20世紀中葉、東アジアの島嶼地域における戦争や虐殺を事例として、各々の紛争後社会がめざすべき救済措置や真実追究、和解実現のための「正義回復」への取り組みと、ローカル・コミュニティが創造・発揮してきた経験知の実践との比較検証による紛争研究の構築にある。その結果、紛争後社会における「負の歴史」の清算に有効とされてきた移行期正義論への批判を踏まえ、紛争後を生き抜く人びとのローカルな知と実践の潜在的可能性を提示することに寄与した。
文化人類学、歴史社会学、東アジア研究