独自に設計・合成したπ電子系イオンペアを用い、適切な条件における集合化を行うことで、π電子系イオンの規則的な配列構造を基盤とした次元制御型集合体(結晶、ゲル、液晶など)の創製を展開した。π電子系イオンペアの形成方法として、デザインしたアニオン応答性π電子系のアニオン会合体とその対カチオンを利用する方法(会合型イオンペア)、および「真」のπ電子系イオンを用いる方法(非会合型イオンペア)を開拓した。適切なイオン交換条件を確立したことによって、多様なイオンペアの形成が可能となった。π電子系イオンペア集合体は半導体特性をはじめとした機能性の発現が可能であることが分かった。
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