合成カンナビノイドのうち、国内で濫用が著しかった薬物について、抽出法とLC-MS-MS分析条件を検討した。将来的に代謝物の検索も可能となるよう条件に余裕を持たせて分析条件を決定し、抽出法には脱脂処理としてMonospin C18を用いたQuEChERS法を採用した。次いで、Wistar系ラットに薬物を腹腔内投与し、経時的に血中薬物濃度を測定したところ、例えば5F-QUPICでは極めて短い生物学的半減期を示した。検討の結果、合成カンナビノイドは最終的に6化合物に絞りこまれたので、今後はそれらについて本格的にデータ測定を行っていく予定である。
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