研究課題
脳血管障害発症後,継続したリハビリテーションを受けられずに歩行能力が低下し,介護が必要となる脳血管障害後片麻痺者(以下,片麻痺者)が多いことが大きな社会問題となっている。片麻痺者が健康的な生活を送るためには,介護予防事業における体操教室や自宅などでも行える簡単で効果的な運動療法の開発が必要であると考えられる。そこで,本研究では,片麻痺者の歩行能力低下を改善するための運動療法とその適応を明らかにするため,課題1として身体機能障害と曲線歩行動作との関係を調べ,課題2として長期的な曲線歩行練習の効果と効果が得られやすい対象者の特徴を調べることを目的とした。今年度は,昨年度行った課題1の予備実験の結果をまとめ,国内学会,国際学会で発表し,現在国際雑誌に投稿中である。また,課題1,2の本実験を開始し,課題1の測定結果をまとめているところである。課題2については,現在進行中である。課題1について,地域在住の片麻痺者を対象とし,麻痺側方向と非麻痺側方向への曲線歩行動作を3次元動作解析装置を用いて測定した。また,身体機能測定として,片麻痺機能評価(Fugl-meyer assessment),痙縮の程度(modified Ashworth scale),感覚評価,下肢筋力,関節可動域の測定も行った。12名の測定が終了した。課題2について,曲線歩行練習の効果を調べている。曲線歩行練習の前と後における直線歩行動作を3次元動作解析装置を用いて測定している。また,身体機能測定として,片麻痺機能評価(Fugl-meyer assessment),痙縮の程度(modified Ashworth scale),感覚評価,下肢筋力,関節可動域の測定も行い,曲線歩行練習の適応を明らかにする予定である。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
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