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2016 年度 実績報告書

統合失調症患者の認知機能と身体活動量の関連性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15H06762
研究機関関西医療大学

研究代表者

紅林 佑介  関西医療大学, 保健看護学部, 助教 (10636559)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワード統合失調症 / 精神看護学 / 認知機能 / 身体活動量
研究実績の概要

統合失調症の認知機能の低下は、予後や生活上の支障と強い関連があるため、治療の標的症状となっている。健常者の調査では、身体活動を高めることで認知機能を改善させることが明らかになっているが、統合失調症患者では調査されていない。運動療法による認知機能の改善効果を検証する前段階として、統合失調症患者の身体活動量と認知機能の関連性を調査した。本研究課題では、①横断的調査と②縦断的調査の2つの調査から構成した。
①横断的調査では、入院患者16名と外来患者13名とした。属性項目と精神症状の影響を統制後であっても、認知機能と身体活動量の関連性の特徴は入院患者と外来患者で異なっていた。具体的には、入院患者では身体活動量の高さと認知機能の低さが関連しており、外来患者では身体活動量の高さと認知機能の高さが関連していた。
②縦断的調査では、6か月後も追跡調査できた入院患者14名と外来患者11名を対象にした。入院患者も外来患者も、歩数の増加と認知機能の一部の領域の改善が関連していた。また入院患者と外来患者をまとめた群にした場合、歩数の増加および3Mets以上の生活活動強度の時間が長くなることと、認知機能の改善と関連していた。
以上の結果から、入院患者の認知機能と身体活動量の関連性と、外来患者における関連性とは異なっている可能性が示唆された。認知機能の改善を目的とする運動介入では、入院患者と外来患者で異なるアプローチを要するものと思われる。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Correlations between physical activity and neurocognitive domain functions in patients with schizophrenia: A cross-sectional study2017

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Kurebayashi, Junichi Otaki
    • 雑誌名

      BMC Psychiatry

      巻: 17 ページ: -

    • DOI

      10.1186/s12888-016-1176-z

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] The relationship between change in physical activity and neurocognition in inpatient with schizophrenia; a longitudinal study2017

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Kurebayashi, Junichi Otaki
    • 学会等名
      20th EAFONS
    • 発表場所
      Regal Riverside Hotel (Hong Kong)
    • 年月日
      2017-03-09 – 2017-03-10
    • 国際学会
  • [学会発表] Physical activities and neurocognitive functions in inpatients with non-remitted schizophrenia2016

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Kurebayashi, Junichi Otaki
    • 学会等名
      22nd Congress of the World Association of Social Psychiatry
    • 発表場所
      Hotel The Ashok (New Delhi)
    • 年月日
      2016-11-30 – 2016-12-04
    • 国際学会
  • [学会発表] 入院中の統合失調症患者における身体活動量と認知機能との関連2016

    • 著者名/発表者名
      紅林佑介、大瀧純一、利田泰之
    • 学会等名
      第112回日本精神神経学会学術集会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉)
    • 年月日
      2016-06-02 – 2016-06-04

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公開日: 2018-01-16  

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