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2015 年度 実績報告書

適正飲酒に関する心理尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15H06765
研究機関関西学院大学

研究代表者

高橋 伸彰  関西学院大学, 文学部, 助手 (60392461)

研究期間 (年度) 2015-08-28 – 2017-03-31
キーワードアルコール使用障害 / アルコール依存 / アルコール乱用
研究実績の概要

比較的幅広い年齢層の成人 (26歳-51歳) を対象に、節度を保った状態での飲酒行動について半構造化面接法を用いた聞き取り調査を行った。同時に、節度を保った飲酒についての新聞記事を収集し、分類を行った。これらをもとに節度を保った飲酒様式10項目を作成し、「節制飲酒尺度」とした。
学術調査においても広く用いられているWeb調査会社に登録しているモニタおよび一般市民に対して、新たに作成した節制飲酒尺度を含めた調査を実施し、既存のアルコール使用障害についてのスクリーニングテストであるAUDIT (Alcohol Use Disorders Identification Test) と照らして妥当であるか否か検討した (併存的妥当性)。同時に、有害事象の併存に関しても検討した。具体的には、精神的健康についてはWHO-5、K6、13項目7件法sense of coherenceスケール日本語版、主観的健康感、2項目自尊感情尺度を主に用いて、社会的側面については信頼感尺度、被受容感・被拒絶感尺度などを用いて検討した。
節制飲酒尺度が同じ概念を測っているか否か、すなわち内的整合性の確認とAUDITを基準にした併存的妥当性を確認する過程において、節制飲酒尺度を構成する項目のうち、既存のアルコール依存の概念を反映するAUDIT得点と強く連関のある項目群と、AUDIT得点と連関はないが内的整合性の高い項目群が認められた。後者のAUDIT得点と連関がなく、内的整合性の高い項目群はこれまで測られることがなかったアルコール乱用の側面を測っている可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

半構造化面接と新聞記事調査に基づき、節制飲酒尺度の項目を作成し、Web調査を行った。

今後の研究の推進方策

本年度調査に協力した、Web調査会社に登録しているモニタに、再度同じ調査を実施する。また,協力の得られたアルコール依存治療施設に加療中の患者を対象として、同様の調査を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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