けいれん発作リスクを持つ児の概数と学校での発作頻度等、発作時の対応を明らかにし、問題点を検討することを目的とし、全国の小中学校の養護教諭を対象に質問紙調査を実施した。回答が得られた720校(回収率30.1%)の結果を分析した結果、720校中576校にけいれん発作の既往児が在籍しており、年間102校で、のべ119人が学校で発作を起こしていたが、学校現場では抗けいれん坐薬はほとんど使用されておらず、救急車を要請しているのが現状であった。発作対応の校内マニュアル等の整備も進んでいない現状が明らかになり、教職員のみならず校医等の医療関係者も協力して、学校での体制を整えていく必要性が示唆された。
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