本研究の目的は、関節リウマチ患者の服薬アドヒアランスを促進するケアモデルを試作することである。服薬アドヒアランスの獲得過程に関する研究と、服薬アドヒアランスに関連する因子の調査、先行研究などを基に作成した。 ケアモデルは「治療選択を助ける」「副作用のアセスメント」「治療継続を助ける」「副作用リスクや生活に合わせた内服法の獲得を助ける」「身体や症状と対話する力を高める」の5項目から成る。薬の効果を実感できていない患者、80歳以上の高齢者、就業者、1日の内服回数が少ない患者などには重点的に支援する必要があり、支援方略としては患者が自らの身体や症状と対話することを助ける方法が有効であると考えられた。
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