研究課題/領域番号 |
15H06777
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
平野 方子 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (30757456)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アンプルカット / 看護技術 / 看護教育 / 動作解析 / モーションキャプチャ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、アンプルカットを題材として 1)安全性と、2)合理性を踏まえて動作の技術化を検討し、指導ポイントを明らかにすることである。 H28年度は、アンプルカットの動作を捉えるべく対象者や対象動作、測定項目、使用機器、対象者への説明内容などの実験方法、実験時期について検討を重ねた。検討の結果、対象者はアンプルカットの動作に慣れた経験者20名とアンプルカットを行ったことがない未経験者40名とした。対象動作は、5mlのアンプルを用いて対象者が立位で行うアンプルカットとした。各対象者の測定項目は、主に ①上肢7自由度の動き、②上肢4箇所の筋活動、③重心、④個人の身体的データ(身長や体重、握力、上肢の長さなど)とした。これらを測る機器として、光学式3次元動作解析システムや筋電計、高速カメラ、フォースプレートを使用した。対象者への説明は、承認された倫理審査に基づいて研究の目的と方法、個人情報の取り扱い等を説明した。これらについては、対象者の同意を書面で得た。また同意を得ることができた未経験者には、実験前にアンプルカットの方法を説明した後、実演を1回行った。アンプルカットの説明は、未経験者に参考書を見せながら、研究代表者がその内容を読み上げるようにして行った。実験は、2月に約1週間、実施した。当初、実験は研究代表者の所属施設で行う予定であったが、予算の都合上、機器の調達ができなかった。そのため、実験は他施設の研究者の協力を得て行うこととなり、実験場所も他府県となった。対象者には公共の交通機関を使用して施設に来てもらう必要があった。結果的に収集したデータ数は、経験者17名と未経験者41名であった。 H29年度は、収集したデータを分析し、結果を出していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
使用機器の選定に十分な検討を重ねた。また機器の使用期間において調整が必要であった。さらに、収集したデータが膨大である。
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今後の研究の推進方策 |
さまざまな視点から分析方法の正当性と妥当性を検討する必要がある。適宜、理工学を専門とする研究者から知識の提供を受けつつ、データの分析をすすめていく。
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