「死が間近である」ということを終末期がん療養者と周囲がどのように認識しているか(終末認識Awareness of dying)によって、訪問看護師がどのように対応しているのかを、感情・行動の面から明らかにすることを目的に質問紙調査を行った。訪問看護師387名(有効回答率59%)から得られたデータを量的に分析した。 (1) 4つの終末認識(閉鎖認識/疑念認識/相互虚偽認識/オープン認識)の割合が明らかになった。(2) 訪問看護師の対応における3つの因子が明らかになった。(3) 終末認識のタイプによる対応や、終末認識のタイプによる対応とGOOD DEATHとの関連について、先駆的な知見が得られた。
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