教育実践とその振り返りが循環的・相補的関係性にあること、また教育実践を取りまく諸関係の雑多性の中から教育という領野が切り開かれていくことが明らかとなった。その結果、教師たちによる教育実践の振り返りを、すでに行われた実践に意味を与える行為としてではなく、教育とは異なる様々な関係性をも取り込みながら「新たな教育実践」を生み出していく過程として記述することができるようになった。 また、記述を媒介としながら教育実践とその振り返りを入れ子状的関係性におくことにより教師の専門性を高めていくことができるとして、そのための具体的ツールとして「教育実践リフレクションモデル」を構築した。
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