本研究では、摂食亢進作用を有する活性型グレリンの産生を抑制する物質の探索を行った。その結果、カルボキシル基を有するトリテルペン類(アシアチン酸、グリチルレチン酸、オレアノール酸)およびエピガロカテキン没食子酸(EGCG)がグレリン産生細胞AGS-GHRL8の活性型グレリン産生を抑制することが明らかとなった。また、オレアノール酸およびEGCGはマウス血漿中活性型グレリン濃度を低下させることも明らかとなった。本研究で見出したトリテルペン類およびEGCGは、活性型グレリン産生抑制を機序とする肥満の予防・改善薬の開発に有用であると思われる。
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