生分解性樹脂コンクリートは,骨材と微生物によって分解可能な樹脂からなる新しいコンクリートである.埋設残置される不要な仮設資材を減らし,土中環境の改善や土地の有効活用を促すことを目的とし研究開発された.土中埋設する際,地下水の影響を無視することはできず,さらに水中での利用拡大をも考慮し,本研究では生分解性樹脂コンクリートの水中での分解性を明らかにした.さらに,水圧が作用する状況下における強度低下傾向を比較した.その結果,水中での圧縮強度低下は概ね2ヶ月で収束し,水圧が大きくなると変形量が大きくなることが明らかになった.また,樹脂の種類によって,強度低下傾向が異なることも明らかとなった.
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