本研究は,高齢ドライバー,認知症ドライバーの運転技量を評価するための指標を確立することを目的としている.研究成果として,ドライバーの状況予測能力を定量化する手法を確立した. 運転行動は認知・判断・操作のサイクルに基づき実行されると言われるが,この認知から操作実行までの間に状況予測が行われる.この状況予測能力が低下すると操作ミスや実行タイミングにばらつきが生じる.本研究では,このドライバーの状況予測能力を定量的評価可能な運転行動モデル化手法を提案した. そして実験により,運転技量が異なる場合において提案モデルに基づき運転技量の違いを定量的に評価可能であることを示した.
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