PSInSAR解析は、衛星データを用いて地表変動の空間分布および時系列変化を推定する手法であり、防災や持続的な資源開発の観点から有効であると考えられる。当該研究期間内にこの手法を用いて以下の成果を挙げることができた。(1) 日本のSAR衛星であるALOSのSARデータを用いたPSInSAR解析の理論的な精度を明らかにした。 (2) 従来地表変動の推定が難しい地域で地表変動の推定を可能とする手法を開発した。特に従来は用いられなかった偏波データを活用した手法を開発した。 (3) 従来は解析が難しかった広域の地表変動量(関東平野一帯)および山岳地帯の地すべり地表変動量(白山甚之助谷)を明らかにした。
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