新規条件的ネガティブ選抜マーカーとしてキメラリプレッサー(SRDX)によるポジティブ選抜マーカーの抑制系(SRDX/nptII)を考案し、タバコにおいて抑制効果を検証したところ、SRDXの発現でカナマイシン耐性カルスの出現頻度が抑制された。従って、SRDXはGT細胞のポジティブ・ネガティブ選抜に利用可能なことが示された。また、分泌型ペプチドであるファイトスルフォカインの発現による形質転換細胞の増殖促進効果を検討したが、優位な増殖促進効果は見られなかった。現在、SRDX/nptIIをポジティブ・ネガティブ選抜マーカーとして利用したGTにより、タバコの内在性遺伝子の改変を試みている。
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