平行に並んだ2本のキタエフ鎖中の相対的な超伝導位相を調べ、マヨラナ端状態がもたらす特異なジョセフソン結合を議論した。マヨラナ端状態間のジョセフソン結合は鎖間のトンネル結合の1次の効果として現れるため、通常のジョセフソン結合と位相差が生じる。競合の結果として位相が変調し、有限系においても基底状態に縮退が現れうることを明らかにした。 従来型超伝導状態を示す電子に対してスカーミオン構造をもつ局所磁場の影響を調べた。磁気不純物周りに局在する状態として良く知られるシバ状態に類似の状態がスカーミオンの中心に現れることを明らかにした。ただし波動関数が冪的に減衰する点において両者は質的に異なることを示した。
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