代表者らはユビキチン鎖結合プローブによるユビキチン鎖の保護とトリプシンによる限定分解を組み合わせることによりユビキチン鎖長を決定する手法を開発してきた。本研究では、代表者らが開発したユビキチン鎖長決定法および質量分析計によるユビキチン鎖の高感度絶対定量法を用いて、主要なユビキチン依存的経路である増殖因子受容体のダウンレギュレーションに焦点を当て解析した。FLAGタグ融合EGFR安定発現細胞をEGF刺激後、抗FLAG抗体により免疫沈降し、Ub-ProT法によりEGFRに付加されたユビキチン鎖の長さを検討した。この結果、EGF刺激により4-6個のK63鎖がEGFRに付加されることが明らかとなった。
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