水月湖の年縞(毎年または季節ごとの葉理)計数による年代決定モデルを年縞の下限(コア深度40.4m)にまで拡張し、年縞の下限の正確な深度が初めて高い確度で決定された。不完全な年縞記録を解読するため、年縞を内挿するプログラムの開発を行い、自動化により開発初期から大きく改善した。確率分布適合という新しいアプローチにより様々な堆積物に応用可能となった。 年縞の計数とともに微細堆積相データを高解像度で取得した。これらは最終氷期末期の気候変動や、最終氷期の洪水や台風の高解像度復元といった古環境復元に有用である。 これらのデータは現在、さらなる古環境解析に用いており、年代論に関する論文を準備中である。
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