研究課題
JA長野厚生連佐久総合病院で行われている75g経口ブドウ糖負荷試験を含む1泊2日人間ドックの2008-2013年度受診結果を用いて縦断解析を行った。対象者は2008-09年度に受診した糖尿病、インスリン分泌障害、インスリン抵抗性を持たない30-74歳の2100名で、純アルコール摂取量より非飲酒者(0g/週)、少量飲酒者(男性:1-139g/週、女性:1-69g/週)、適量飲酒者(男性:140-274g/週、女性:70-139g/週)、過剰飲酒者(男性:275g以上/週、女性:140g以上/週)の4群(厚生労働省の推奨量に基づく)に分類した。少量飲酒者、適量飲酒者、過剰飲酒者の2014年3月までのインスリン分泌障害(Insulinogenic index0.4以下)とインスリン抵抗性(HOMA-IR2.5以上)の発症リスクを交絡因子を調整した上で、非飲酒者を基準にしてCox回帰分析より算出した。結果、インスリン分泌障害(P for rend<0.001)、インスリン抵抗性(P for trend=0.044)ともに飲酒量が多いほどリスクは有意に上昇した。非飲酒者と比較した少量飲酒者、適量飲酒者、過剰飲酒者のインスリン分泌障害に対するハザード比(95%信頼区間)はそれぞれ、1.16 (0.96 - 1.40)、1.35 (1.07 - 1.70)、1.64 (1.24 - 2.16)であった。同様にインスリン抵抗性に対するハザード比はそれぞれ、1.22 (0.84 - 1.76)、1.42 (0.91 - 2.22)、1.59 (0.96 - 2.65)であった。以上より、飲酒量が多いほどインスリン分泌障害、インスリン抵抗性ともにリスクは上昇することが分かった。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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BMJ Open
巻: なし ページ: 7e013831
10.1136/bmjopen-2016-013831
Hypertension Research
巻: 印刷中 ページ: 未定