ダウンドラフト型ガス化炉と個体酸化物型燃料電池(SOFC)からなる、これまでにないバイオマス発電システムを開発した。ガス化炉の設計、制御指針の確立のため、ダウンドラフト型ガス化炉の計算モデルを構築した。ダウンドラフト型ガス化炉の小型炉(0.1kW)と大型炉(20kW)由来のガス組成を計算値と比較したところ、温度、原料、空気、水分等の条件から、ガス化ガス組成を精度よく推算できることが分かった。 さらに、SOFCと小型炉からなるガス化発電試験から、木材のガス化ガスによる最大出力は純水素に対し、40~80%の範囲で制御することができた。また、走査型電子顕微鏡観察から電極上には炭素析出は見られなかった。
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