研究課題/領域番号 |
15H06918
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
宇留島 隼人 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 免疫シグナルプロジェクト, 特任研究員 (90755745)
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研究期間 (年度) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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キーワード | 腸炎 / 単球 / 血管内皮 |
研究実績の概要 |
野生型マウスとLRG KOマウスにデキストラン硫酸ナトリウムで腸炎を誘導し、粘膜固有層におけるイベントを解析した。研究当初は、粘膜固有層のマクロファージからの炎症性サイトカイン産生をLRGが増強すると仮説を立てていたが、実際に解析を進めると、さらに上流のイベントである細胞浸潤に差があることが明らかとなった。 細胞浸潤の差異の原因としては血管内皮および単球上の接着因子の発現の違い、腸管粘膜上皮などからのケモカイン産生の違い、などが推測される。今後はこれらに着目しvitroでのメカニズム解析を中心に研究を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
野生型およびLRG KOマウスにDSS腸炎を誘導し精査した。腸管粘膜固有層のマクロファージの炎症性サイトカイン産生に差異があると当初は推測していたが、実際には炎症性細胞浸潤自体に差があることが明らかとなった。このため、当初の予定よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
野生型マウスとLRG KOマウスにおいて腸炎時に粘膜固有層への炎症性細胞浸潤に差異があることが明らかとなった。今後は血管内皮細胞や単球上の接着因子発現を解析する予定である。また上皮細胞などから産生されるケモカインにも差がないか解析する。
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