福岡県後期高齢者医療広域連合の診療報酬明細書(レセプト)データを用いて、脳卒中・大腿骨頸部骨折における地域医療連携がケアプロセス全体にわたる医療費・診療日数に与える影響を明らかにした。 地域連携診療計画を伴い他病院へ転院している群を転院群、同一病院内の回復期病棟へ転棟している者を転棟群、残りをその他の群に分類し、一般化線型モデルを用いて、急性期/周術期在院日数、回復期在院日数と医療費を推計した。いずれの疾患においても、その他の群に比べ、連携群は急性期/周術期ではより短い在院日数であったが、回復期在院日数と医療費との関連は見られなかった。
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