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2015年4月から2016年10月まで、コロンビア大学医学部消化器内科に留学し、胃がんの幹細胞とがんの微小環境に着目した研究を行った。2015年には、Mist1陽性細胞が胃体部の胃がんの起源となることを報告した。さらに、Mist1陽性細胞が前庭部の胃がんの起源となることを示し、その成果の一部を報告した。2016年10月に帰国後、前庭部のMist1陽性細胞が胃がんの治療標的となることに着目した研究を国内でも継続し、前庭部の炎症性シグナルとして知られるCXCR4/CXCL12シグナルを阻害すると、Mist1陽性細胞も阻害されるが、別の前庭部の幹細胞マーカーであるCCK2R陽性細胞が代償的に増加することを発見した。これらのことから、CXCR4/CXCL12シグナル阻害とCCK2Rに対する抗体医薬の併用が胃がんに効果的であると考え、その効果を示した（CXCR4-expressing Mist1(+) progenitors in the gastric antrum contribute to gastric cancer development. Oncotarget. 2017 Nov 10;8(67):111012-111025.）。
また、糖尿病と前癌病変の関係に着目した研究を行い、脂肪肝（Clinical characteristics of patients with diabetes mellitus and fatty liver diagnosed by liver/spleen Hounsfield units on CT scan. J Int Med Res. 2017 Jun;45(3):1208-1220.）、逆流性食道炎（Decline in perception of acid regurgitation symptoms from gastroesophageal reflux disease in diabetes mellitus patients. PLoS One. 2018 Mar 15;13(3):e0194466.）について、生活習慣病との新たな知見を報告した。
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