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2017 年度 実績報告書

タンパク質デザイン実験と理論計算による膜タンパク質のフォールディング原理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15J02427
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

佐久間 航也  総合研究大学院大学, 物理科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2018-03-31
キーワードタンパク質 / タンパク質デザイン / シミュレーション / タンパク質構造
研究実績の概要

本年度は、前々年度・前年度に確立した手法により得られたall-αタンパク質のデザインの成否を確認した。また、手法の汎用性を検証するために、異なるトポロジーを持つ主鎖に対してもアミノ酸配列デザインを行った。
(1) 特定の構造について、デザインの成功が実験的に確認された:ある主鎖構造(H5_fold00と呼ぶ)についてのデザインアミノ酸配列について、ひきつづき実験的検証を進めた。結果、10デザイン配列のうち少なくとも1配列は、NMRにより目的の3次構造を取っていることが確認された。世界で初めて「規則的でない二次構造配置をもつall-αタンパク質」が人工的にデザインされた。これにより、今回開発した構造デザイン手法が有効であることが確認できた。加えて、さらに別の1配列については、X線構造解析により、二次構造配置はデザイン通りにもかかわらず、二分子間でドメインスワップが起きている、ということがわかった。これは想定外の結果であり、デザイン手法を改善すべく、溶液中での会合状態を実験的に検証している。
(2) さらに多数の構造・配列のデザインを進めた:今回開発された手法を適用し、ヘリックス6あるいは7本の構造についてデザインを行った。計算機上では良好な結果を得ており、これらについても実験的評価を行っている。
(3) 総括:本研究は、膜タンパク質の構造デザインを目指すはずだった。しかし、そもそもall-α構造のタンパク質を系統的に構造デザインする手法が存在しない、ということから予想外の方向に進展した。結果、多様なall-α構造をデザイン可能な手法を開発するに至り、all-αというクラスのタンパク質の構造空間を広く理解するという点で重要な知見が得られた。当初の計画よりも、より一般性の高い課題を解決することができたと考えている。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 多様な構造を持つall-αタンパク質のデザイン2017

    • 著者名/発表者名
      佐久間航也
    • 学会等名
      第17回日本蛋白質科学会年会
  • [学会発表] 多様なall-αタンパク質のデザイン2017

    • 著者名/発表者名
      佐久間航也
    • 学会等名
      第55回日本生物物理学会年会
    • 国際学会
  • [学会発表] 多様なall-αタンパク質のデザイン2017

    • 著者名/発表者名
      佐久間航也
    • 学会等名
      「細胞を創る」研究会10.0

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公開日: 2018-12-17  

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