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2015 年度 実績報告書

生態系サービスに対する市民の生産消費者的行動に基づく都市緑地の評価・計画手法研究

研究課題

研究課題/領域番号 15J03276
研究機関千葉大学

研究代表者

高瀬 唯  千葉大学, 園芸学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
キーワード生態系サービス / 緑地 / 環境保全 / 保全活動 / 市民参加 / 環境意識 / 緑地計画
研究実績の概要

本研究課題は,市民の価値観を含む文化的サービスを指標とした都市の緑地評価・計画手法を明らかにするとともに体系化することを目指したものである。研究期間の1年目である本年では,主に以下の研究を行った。また,下記以外にも市民の参加促進に向けたボランティアコーディネートの仕組みや地方自治体の施策を調査した。
1. 市民意識に基づいた生態系サービス各種の評価の重み付けのフレームワークの構築
全国の市民を対象に,2016年2月にオンラインアンケートを実施した。1,800名の回答を回収した。生態系サービスに関する活動を12件あげ,「仮にあなたが、自分の住む地域の保全活動団体に助成金を分配することになったとします。助成金額は総額670万円です(1件あたり50万円~300万円)。4件選び、助成金670万円を分配してください。」という質問を行った。自然災害の防止の活動の選択が最も多かった。一方で,文化的サービスに当たるレクリエーションの提供の活動の選択は12件のうち2番目に少ない結果となった。自然災害の防止の活動の分配金の平均金額は219.31万円で,レクリエーションの提供の活動は149.21万円であり,分配金の金額にも差があった。
2. 市民の自然体験行動と緑地保全活動参加意思を指標とする文化的サービスの緑地評価
研究の対象地として埼玉県鶴ヶ島市を選定し,2015年5月に住民を対象にしたアンケートを実施した。4,000通を配布し,756通の回答を回収した(回収率18.9%)。労働意思量は0~120日内の数字を記入してもらった。各緑地の1,000m圏内の居住者は,圏外の居住者よりも,その緑地保全への労働意思量が有意に高いことがあきらかになった。その条件として,緑地の面積が1ha以上であることが研究結果から考えられる。結果は,2015年度日本造園学会関東支部大会で発表した。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題のメインである,「1.市民意識に基づいた生態系サービス各種の評価の重み付けのフレームワークの構築」の調査が完了したこと,「2.市民の自然体験行動と緑地保全活動参加意思を指標とする文化的サービスの緑地評価」の調査はプレ調査ではあるものの,このプレ調査で調査手法を確立できたため,現在までの進捗状況はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

研究期間の2年目は,「2. 市民の自然体験行動と緑地保全活動参加意思を指標とする文化的サービスの緑地評価」の本調査実施と,「3. 地域の保全活動参加者が考える緑地の将来像とそれに対する現状評価」の本調査を実施する。また,「1. 市民意識に基づいた生態系サービス各種の評価の重み付けのフレームワークの構築」の調査結果と「2.市民の自然体験行動と緑地保全活動参加意思を指標とする文化的サービスの緑地評価」のプレ調査の結果をまとめ,論文投稿を行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 緑地保全活動の参加要因に対する市民の意識と参加意欲の変化の関連2016

    • 著者名/発表者名
      高瀬唯,古谷勝則,櫻庭晶子
    • 学会等名
      2015年度第86回日本建築学会関東支部研究発表会
    • 発表場所
      日本大学(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-03-02
  • [学会発表] Current Green Space Conservation Activities by Citizens in Japan and Participation Promotion Policies for the Realization of Multi-generational Exchange2015

    • 著者名/発表者名
      Yui Takase
    • 学会等名
      2015 the 1st Asia-Pacific Environment-Landscape Architecture Forum
    • 発表場所
      Seoul in the Republic of Korea
    • 年月日
      2015-11-24
    • 国際学会
  • [学会発表] インドネシア・ボゴール農科大学学生の参加経験から見たインドネシアにおける緑地保全活動2015

    • 著者名/発表者名
      松田幹也,高瀬唯
    • 学会等名
      日本造園学会関東支部大会
    • 発表場所
      日比谷公園(東京都千代田区)
    • 年月日
      2015-11-22
  • [学会発表] 埼玉県鶴ヶ島市における市民の緑地保全への労働意思量に基づいた緑地の評価2015

    • 著者名/発表者名
      高瀬唯,古谷勝則
    • 学会等名
      日本造園学会関東支部大会
    • 発表場所
      日比谷公園(東京都千代田区)
    • 年月日
      2015-11-22
  • [学会発表] 高齢者の屋外活動を誘発する緑地保全活動の参加要因2015

    • 著者名/発表者名
      櫻庭晶子,古谷勝則,高瀬唯
    • 学会等名
      日本福祉のまちづくり学会第18回全国大会
    • 発表場所
      東京大学(千葉県柏市)
    • 年月日
      2015-08-08

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公開日: 2016-12-27  

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