研究課題
水環境の富栄養化を防止するために、排水から効率的に窒素を除去する技術の開発が求められている。そこで本研究では、新規高効率窒素除去プロセスについて、AAFEB (anammox attached film expended bed) 型反応槽の運転条件を最適化し、anammox反応の原理を最大限に活用することにより低コストで高効率な脱窒システムを開発することを目的として以下の課題に取り組んだ。当該年度に実施した研究の成果:1.AAFEB型anammox反応槽の運転安定性に及ぼすSMP (Soluble Microbial Product)の影響本研究では、連続実験において流入窒素濃度を段階的に増加させて、Anammox反応により生成したSMPと硝酸性窒素の濃度を増加すると、従属栄養生物の増長を促進できることが明らかになった。2.Anammox付着膜膨張床の処理性能と汚泥特性解析本研究では、Anammox付着膜膨張床が高窒素負荷に適用する可能性を明らかにするために、流入窒素負荷を段階的に上昇させて35℃で連続実験を行い、各段階の運転状況、また比Anammox活性変化、汚泥特性を検討した。その結果、窒素負荷が50 gN/L/dの条件においても、TN(Total nitrogen)除去率は87.3 ± 2.5 % に達した。また、窒素負荷が50 gN/L/dの条件で、最大比Anammox活性は0.85±0.04 gN/gVSS/dに達した。反応槽内形成したAnammoxグラニュールは良好な沈降性能を持ち、沈降速度は263.1±26.9 m/h以上に維持できた。Anammox付着膜膨張床は高窒素負荷に適するAnammoxプロセスと考えられた。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
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