現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
採択1年目の平成27年度は、まず始めに有機薄膜太陽電池の光起電力特性に対するドーピング効果を、これまで前例が無かった1 ppmの極低濃度までを系統的に測定した。多数キャリア導入、内蔵電界形成によるメカニズムを提出し、高効率化することに成功した。また第1著者として論文を執筆し、国際学術誌に掲載できた。 [C. Ohashi, et al., Org. Electron., 27, 151 (2015).] 次に有機単結晶へのドーピングに挑戦し、ホール効果によってキャリア濃度、ホール移動度を世界で初めて実測できた。現在、論文を執筆している状況である。 これらの結果は、有機半導体に対するドーピング技術が実用的なレベルに達していることを示しており、基礎研究としても大きな意味を持つ。以上のことから、本研究は当初の計画以上に進展していると判断できる。
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