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2017 年度 実績報告書

自然環境における放線菌の生理・生態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15J08354
研究機関東京大学

研究代表者

河内 護之  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(PD) (70771294)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2018-03-31
キーワードStreptomyces geiseus / autoclaved soil / sporulation
研究実績の概要

放線菌の土壌培養について、昨年度までに、放線菌S. griseusの培養条件、核酸の抽出条件並びに土壌抽出液作成方法について検討を実施した。本年度は、これまでに確立した系を用い、グロースカーブを作成した。12時間おきに1週間サンプリングを計3回行い、RNAとDNAの抽出した。DNAを用い、ハウスキーピング遺伝子hrdBのコピー数を指標にグロースカーブを作成した結果、菌体がほぼ生育していないことが明らかとなった。そこで、発芽を促進する為に土培養時にカゼインを0.05%(g/gsoil)添加し再度培養を行い、実体顕微鏡並びにSEMにより観察した。その結果、明らかに添加前と比較し、気中菌糸並びに胞子形成が旺盛になっている様子が観察された。この条件で24hごとに計6日間サンプリングし、RNAとDNAの抽出を行った。グロースカーブを作成した結果、hrdBのコピー数が4日目に約1万倍になり、その後ややコピー数が減少した。以上の解析により、土壌でのS. griseusの生育の様子が初めて明らかとなった。続いて菌体が増殖している3daysとやや溶菌している5daysからRNAを抽出し、トランスクリプトーム解析に十分なRNA量の取得した。また、土壌培養抽出液寒天培地S. griseusの野生株を植菌し、1週間培養後RNAの抽出を実施した。その結果、トランスクリプトーム解析を実施可能な程度のRNAを取得した。これらのRNAを用いたトランスクリプトーム解析により、土壌での生育に必要とされる遺伝子群が明らかとなることが今後期待される。
また、放線菌と糸状菌の共培養並びに放線菌の連続観察系については、本年度は、継続して実験を実施したが、連続観察の系の確立並びに共培養による新しい知見を得るには至らなかった。今後も継続的に解析していくことで連続観察系の構築や、共培養から新しい知見の発見を目指す。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Soil cultivation system for physiological analysis of Streptomyces griseus2017

    • 著者名/発表者名
      Moriyuki Kawauchi, Takeaki Tezuka, Keishi Senoo, Yasuo Ohnishi
    • 学会等名
      International Symposium on Biology of Actinomycetes 2017
    • 国際学会
  • [学会発表] Development of a soil cultivation system of streptomycetes2017

    • 著者名/発表者名
      Moriyuki Kawauchi, Takeaki Tezuka, Keishi Senoo, Yasuo Ohnishi
    • 学会等名
      International Union of Microbiological Societies 2017 Congress
    • 国際学会
  • [学会発表] 土壌での放線菌の生理・生態解析を目指しStreptomyces griseusの滅菌土壌培養2017

    • 著者名/発表者名
      河内護之、手塚武揚、妹尾啓史、大西康夫
    • 学会等名
      環境微生物系学会合同大会2017

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公開日: 2018-12-17  

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