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2016 年度 実績報告書

アライン等価体の重合を鍵とするグラフェンナノリボンの自在合成

研究課題

研究課題/領域番号 15J10241
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 京佑  東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
キーワードペンタレン / 縫合反応 / アイソメリックグラフェンナノリボン
研究実績の概要

5員環および7員環を有するアイソメリックグラフェンナノリボンの合成を目指し、非対称ジベンゾ[a,e]ペンタレンの新規合成法の開発、および5員環および7員環を有するアイソメリックグラフェンナノリボンの部分構造の構築に取り組んだ。
まずは、ロジウム触媒を用いた縫合反応による非対称ジベンゾ[a,e]ペンタレンの合成を検討した。本手法により、電子供与基および電子求引基を有するドナー/アクセプター型ジベンゾ[a,e]ペンタレンを含む様々な置換基を有する非対称ジベンゾ[a,e]ペンタレンや異なる複素環が縮環したジベンゾ[a,e]ペンタレン等の様々な誘導体の合成が可能となった。
続いて、ポリ(ジベンゾ[a,e]ペンタレン-5,10-ジイル)のモデル化合物として5,5’-ビス(ジベンゾ[a,e]ペンタレニル)を合成し、平面化を検討した。ポリ(ジベンゾ[a,e]ペンタレン-5,10-ジイル)の平面化によって、5員環と7員環を有するアイソメリックグラフェンナノリボンが得られると期待される。ロジウム触媒を用いた縫合反応および脱シリルヨウ素化により、クロロ基とヨード基を適切な位置にもつジベンゾペンタレン誘導体を合成した。得られた誘導体のホモカップリングによって得られた、クロロ基を持つ5,5’-ビス(ジベンゾ[a,e]ペンタレニル)をパラジウム錯体と反応させたところ、望みの平面化された生成物がNMR収率0.36%で得られた。生成物の構造は1H NMRおよびMALDI-TOF-MSによって決定した。これにより、5員環と7員環を有するアイソメリックグラフェンナノリボンの部分骨格が安定に存在できることが確かめられた。本知見はポリ(ジベンゾ[a,e]ペンタレン-5,10-ジイル)がアイソメリックグラフェンナノリボンの前駆体となる可能性を示唆している。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Selective Synthesis of Unsymmetric Dibenzo[a,e]pentalenes by Rhodium-Catalysed Stitching Reaction2017

    • 著者名/発表者名
      K. Takahashi, S. Ito, R. Shintani, K. Nozaki
    • 雑誌名

      Chemical Science

      巻: 8 ページ: 101-107

    • DOI

      10.1039/C6SC04560J

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ロジウム触媒を用いた縫合反応による非対称ジベンゾ[a,e]ペンタレン誘導体の合成2016

    • 著者名/発表者名
      高橋京佑、伊藤慎庫、新谷亮、野崎京子
    • 学会等名
      第6回CSJ化学フェスタ2016
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都江戸川区)
    • 年月日
      2016-11-14 – 2016-11-16
  • [学会発表] ロジウム触媒を用いた縫合反応による非対称ジベンゾ[a,e]ペンタレン誘導体の合成と物性評価2016

    • 著者名/発表者名
      高橋京佑、伊藤慎庫、新谷亮、野崎京子
    • 学会等名
      第27回基礎有機化学討論会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島県広島市)
    • 年月日
      2016-09-01 – 2016-09-03
  • [学会発表] Rhodium-Catalyzed Stitching Reaction Leading to Unsyammetriac Dibenzo[a,e]Pentalenes.2016

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Takahashi, Shingo Ito, Ryo Shintani, Kyoko Nozaki
    • 学会等名
      20th International Symposium on Homogeneous Catalysis (ISHCXX)
    • 発表場所
      京都テルサ(京都府京都市)
    • 年月日
      2016-07-10 – 2016-07-15

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公開日: 2018-01-16  

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