研究課題
国民代表集団である一般住民コホート「NIPPON DATA80/90/2010」のデータを使用し、以下の2点について研究を進めた。①社会的要因を中心とした高血圧有病、無自覚、無治療、コントロール不良の規定要因の解明研究①については、前年度内に論文化が完了した。世帯年収が低いほど高血圧有病率が高いという結果であった。本年度は質問票および電話による対象者の追跡調査を継続し、糖尿病の新規発症、脳卒中および心疾患の発症情報を収集した。②社会的要因と将来の脳心血管疾患発症との関連の解明研究②に関して、NIPPON DATA80と昭和55年国民生活基礎調査の前身となる厚生行政基礎調査との統合作業が完了した。データ整備は現在進行中で、完了後本データを使用し、社会要因と予後に関し解析を進め、学会発表および論文化を進める。また現在、NIPPON DATA90と平成2年国民生活基礎調査との統合データを使用し、平成2年時の社会要因が20年追跡時のADL低下にどの程度影響を与えるのかを解析中である。解析終了後、学会発表および論文化を速やかに進める予定である。厚生労働省より受領した国民生活基礎調査等のデータは年代が古いこともあり、当方のNIPPON DATAと連結するのに多大な時間を要したため、本年度中の解析開始はかなわなかったが、今後も継続して社会要因と脳心血管疾患との関連について研究を進めていく予定である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Atherosclerosis.
巻: 不明 ページ: Epubのみ
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