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2017 年度 実績報告書

「焼畑の潜在力」を引き出す条件:アフリカ熱帯雨林の農業と森林保全の両立に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 15J40116
研究機関京都大学

研究代表者

四方 篝  京都大学, 農学研究科, 特別研究員(RPD) (80750421)

研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2018-03-31
キーワード焼畑 / アグロフォレストリー / バナナ / カカオ / アフリカ / 潜在力 / 人と自然の相互作用 / 熱帯雨林
研究実績の概要

前期は、昨年度にウガンダ南西部で実施した調査の結果をまとめ、日本熱帯生態学会において発表した。発表では、ウガンダ南西部におけるバナナをめぐる農と食の近年の変容について論じた。また、上記の研究成果について、英語の短報を執筆し、山口大学教育学部研究論叢ならびにJapanese Journal of Tropical Agriculture誌に投稿した。
2017年8月5日から20日にかけて、パプアニューギニアにおいてバナナ栽培にかんする現地調査を実施した。カメルーンの調査地における事例と同様に、焼畑における主食バナナの栽培と商品作物のカカオを組み合わせた実践が展開していることが明らかになり、本研究課題の目的である、「焼畑の潜在力」を引き出す条件を考察する事例として、興味深い情報・データを得ることができた。

後期は、パプアニューギニアでの調査結果をまとめ、日本熱帯農業学会において発表した。
また、これまでの焼畑にかんする調査で得られた成果をまとめ、英語論文の執筆をすすめた。現在、African Study Monographs 誌に投稿中である。
さらに、第87回民族自然誌研究会において「木かげの民族自然誌:茶・コーヒー・カカオのアグロフォレストリー」と題した例会を企画・発表した。研究会では、中部アフリカ・カメルーンのカカオ・アグロフォレストリー(AF)に加えて、中米・パナマのコーヒーAF、東南アジア・タイのチャAFを対象に調査をしている研究者が話題提供し、ディスカッションをおこなった。各地域のAFの実践は、いずれも焼畑の現代的な展開として理解できること、AFの景観は、社会経済的な背景に応じた人の管理と植生遷移の相互作用によって常に変化するという共通点のあることから、動態的に捉える視座が重要となることが明らかになった。以上の議論をふまえ、生態人類学会において発表をおこなった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Banana Farming, Cultivars, Uses, and Marketing of Nkore in Southwestern Uganda2018

    • 著者名/発表者名
      Sato, Y., K. Komatsu, K. Kitanishi, K. Sshikata-Yasuoka and S. Odani
    • 雑誌名

      Tropical Agriculture and Development

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Distribution and Marketing Bananas in Southwestern Uganda: The Impact of Commoditization of Bananas on Local Farmers2017

    • 著者名/発表者名
      Kitanishi, K., Y. Sato, S. Odani, K. Shikata-Yasuoka and K. Komatsu.
    • 雑誌名

      山口大学教育学部研究論叢

      巻: 67 ページ: 197-204

    • オープンアクセス
  • [学会発表] アグロフォレストリーの生態人類学にむけて:茶・コーヒー・カカオの事例より2018

    • 著者名/発表者名
      四方 篝・藤澤奈都穂・佐々木綾子・佐藤靖明
    • 学会等名
      第23回生態人類学会研究大会
  • [学会発表] パプアニューギニアにおけるバナナの品種及び利用形態の多様性: モロべ州マーカム郡及びセントラル州カイルクヒリ郡における事例研究2018

    • 著者名/発表者名
      小谷真吾・小松かおり・四方 篝・佐藤靖明・北西功一
    • 学会等名
      第35回日本オセアニア学会研究大会
  • [学会発表] 意図しない多様性:カメルーン東南部におけるカカオ栽培2018

    • 著者名/発表者名
      四方篝
    • 学会等名
      民族自然誌研究会第87回例会「木かげの民族自然誌:茶・コーヒー・カカオのアグロフォレストリー」
  • [学会発表] パプアニューギニア低地におけるバナナ栽培の現代的展開:モロベ州マーカム・バレー地域の事例2017

    • 著者名/発表者名
      四方 篝・小谷真吾・小松かおり・佐藤靖明・北西功一
    • 学会等名
      日本熱帯農業学会第122回講演会
  • [学会発表] 東アフリカ高地におけるバナナ栽培の現代的展開:ウガンダ南西部・農牧民アンコーレの事例2017

    • 著者名/発表者名
      四方 篝・佐藤靖明・小谷真吾・北西功一・小松かおり
    • 学会等名
      第27回日本熱帯生態学会年次大会
  • [備考] 中部アフリカ研究 in KYOTO

    • URL

      https://sites.google.com/view/casinkyoto/

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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